<11月>安全回覧**暖房器具による火災**

初霜が落葉に降りる頃となると同時に、

こたつが恋しい季節になってきましたね。



本格的な冬になって空気が乾燥してくると、

火事のニュースを耳にすることが多くなってきます。

実際に住宅火災の現場を目にすることがなければ他人事と考えがちですが、

火事には思わぬところに原因があったり、

自分には何の非もないのに巻き込まれてしまったりすることもあります。

また逆に、自分の家が火元となって

近所の人を巻き込んでしまう可能性がないとは言えません。

皆さんの家では、もう暖房器具の準備をされていますか?

夏の間、冬眠していた暖房器具を使用する前に、

その暖房器具による危険について

今回はお話したいと思います。



【▼冬に発生する火災の出火原因とは?】

消防庁が発表した昨年1月~3月までの

火事の件数(総出火件数)は、10,935件でした。

1日あたり約120件、

12分に1件の火災が発生したことになります。

この期間に発生した建物火災を出火原因で見てみると、

『こんろ』『ストーブ』『たばこ』

『放火』『配線器具(トラッキング現象)』等です。

今回は暖房器具による火災をピックアップして

安全対策を進めていきましょう。



出火原因となる暖房器具とは何でしょう?

室内で使用する暖房器具というと、

電気ストーブ、石油ストーブ、電気ファンヒーター、

石油ファンヒーター、こたつ・・・等々ありますが、

それぞれ気を付けないと出火の原因になります。

『最近の暖房器具は防火機能付きだよね?』と思われるかもしれませんが、

それでも暖房器具の火災はまだまだ多いのが現状です。

特に電気(石油)ストーブやこたつが原因の事故が多くなっています。

さて、どのような危険が潜んでいて、

何を気を付ければ良いのでしょうか?



まず、電気(石油)ストーブの出火原因ですが、

ストーブにモノを近づけてしまい出火する事故や、

長時間の使用によりストーブ自体が過熱してしまい

オーバーヒートしてしまった火災事故などがあります。

特に石油ストーブの場合は、

使用方法を間違えるとすぐに石油に引火してしまうのでとても危険です。

また、電気の場合はコンセントに溜まったほこりから

トラッキング現象による火災といったリスクがあります。

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≪下の図では、どのような危険が潜んでいますか?≫



● スプレー缶、カセットボンベを近くに置かない
● 石油ストーブのそばに可燃物を置かない
● ストーブの前に子供を寝かせない!

などなど、正しく使わなければまさかの火災やケガ、

事故につながる恐れがあります。

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【▼対策として】

まずは暖房器具の近くにモノを置かないことです。

これは当たり前ですが、冬場は洗濯物が乾きづらく、

暖房器具の周りに洗濯物を干すこともありますよね。

しかし、干していた洗濯物がストーブの上に落ちて着火する可能性があります。

洗濯物を乾かすときは、ストーブから離れたところに干しましょう。



また石油ストーブを長時間使うときは、十分な換気が必要です。

室内に一酸化炭素が充満し気分が悪くなったり、

うとうとしている間に気を失ってしまう場合があります。

1時間に1回は換気をするようにしましょう。

暖房器具を使用するときは火災だけではなく、

自分の身を守る対策も重要ですね。

そして最後に暖房器具の消し忘れにも注意しましょう。

特に、「寝る前」、「出かけるとき」、「お風呂に入るとき」には

消し忘れのないようにしましょう。

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